ひとりの不幸もみのがさない住みよいまちづくり全道運動 第30弾 

事例1 交流活動

『ひとり暮らしの高齢者や介護者等の茶話会』~地域の誰もがふれあいの機会を~

足寄町西町4丁目自治会

 

 

 足寄町西町4丁目自治会(72世帯)では、高齢者や高齢者を介護する家族の方々に楽しいひとときを過ごしていただこうと、茶話会を定期的に行っています。開催にあたっては、自治会内の高齢者や障がい者宅を色分けした「自治会マップ」を活用し、役員が各世帯を訪問して茶話会にお誘いしました。
 当日は、高齢者のほか高齢者を介護するご家族おひとりが参加。はじめに、町の消費生活相談員から、詐欺被害防止の講話があり、「『俺だけど』と電話が来たどうする?」クイズのほか、うさぎとかめのメロディーで「悪質商法被害防止小唄」をみんなで歌いました。その後は、お菓子をつまみながら、「そんなこともあったね~。あんなこともあったね。」と昔話に花を咲かせ、普段は介護で忙しい日々を送っている方にも、ほっとする時間を過ごしていただきました。
 自治会では、今後、介護のために家を空けられない方にも安心して茶話会を楽しんでいただけるよう、地域のデイサービスと連携する等の工夫をしていきたいとのことです。

 

 

▲自治会マップを活用して参加を呼びかけ

 

▲クイズで学び、詐欺を撃退!

 

事例2 在宅福祉サービス活動
『「旭ネット」設立による要援護者支援活動』~見守りで高齢者の暮らしをサポート~

新ひだか町三石旭町第三自治会

 

 

 新ひだか町三石旭町第三自治会(118世帯)では、地域の高齢者の健康と安心な暮らしを願い、見守り活動を始めました。
 はじめに、見守りの体制をつくるため、福祉部が「旭ネット」を設立。旭ネットの委員が地域の高齢者や障がい者宅を訪問して、健康や介護の状況等をお尋ねし、見守り活動への同意を得ました。その後は、高齢者等の自宅を、「こんにちは!おかわりないですか?」と、旭ネットの委員が毎月訪問し、健康や生活の困りごと等の相談にのっているほか、日常的な声かけ、新聞受けや電灯・カーテンの様子による何げない見守りも行っています。
 特に、ひとり暮らしの高齢者は、「いつも話し相手になってくれる」と見守り訪問を心待ちにしてくれていて、年末の訪問では、自治会長と福祉部長が同行して「良いお年をお迎えくださいね」とお菓子をプレゼントすると、「いつもありがとう」と笑顔をみせてくれました。
 二年目の活動では、担い手を増やす努力をするとともに、見守り訪問の活動日誌を作成するとのことで、自治会長は「高齢者への目配り、気配りを続けていきたい」と話しています。

 

▲健康への願いを込めてプレゼント

 

事例3 ネットワークづくり
『孤独死は会の恥だよ、撲滅ネットワーク行動』~みんなで高齢者を見守ります~

豊平区クリーンリバー月寒東町内会

 

 

 豊平区クリーンリバー月寒東町内会(118世帯)では、高齢者等の孤立を防ぐため、本全道運動の2年指定1年目の活動として、ふれあいサロンや声かけ訪問等、いろいろな福祉活動を組み合わせ、地域の高齢者等を見守る取り組みを始めました。
 ふれあいサロンは、福祉部が中心となり「いい輪サロンの会」を5月に発足。サロンでは、競馬ゲーム、草花観察会、女子会(家事から一時開放するサロン)等、参加者が飽きないよう多彩なメニューを用意しています。声かけ訪問は、各班の福祉推進委員が高齢者等の自宅を毎月訪問して、健康状態や生活状況を確認。異変があった場合は町内会長等に報告し、迅速に対応しています。また、健康維持活動として「健康で歩こう会」を結成し、参加者の体力にあわせ5千歩と3千歩のコースに分かれ、気持ち良い汗を流しています。さらに、「無縁社会の解消はいかにしてできるか」等の福祉研修会を定期的に実施し、見守り活動への参加を呼びかけています。
 2年目の活動では、ゴミ出しや買い物、食事支援等の生活支援活動に力を入れ、活動を発展させていきたいとのことです。

 

 

▲女子会でホッと一息

 

▲研修会で見守りのコツを学ぶ

 

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