ひとりの不幸もみのがさない住みよいまちづくり全道運動 第32弾 

事例1 在宅福祉サービス活動

『見守り隊』~声かけよう、お元気ですか、こんにちは!~

斜里町中斜里自治会

 

 

 斜里町中斜里自治会(144世帯)では、高齢者が安心・安全に暮らせるよう、「声かけよう、お元気ですか、こんにちは!」を合言葉にして、高齢者世帯の見守り活動をしています。
 見守り隊は、高齢者福祉係が中心となり、自治会内のひとり暮らしの高齢者等29世帯を見守っています。日ごろから、新聞が溜まっていないか、カーテンの開閉やごみ出しがされているか、見知らぬ業者が頻繁に出入りしていないか等、周囲からさりげなく見守りをしています。また、訪問した時には、健康状態の確認のほか、世間話をするなかで、家族との様子や認知症の兆候がないか等、きめ細やかな見守りをしています。さらに、高齢者の異変を見逃さないよう、見守り隊の活動はチェックシートに記録して役員が情報を共有しています。
 12月の訪問時には、困りごとの相談先として役員の連絡先等を書いた手作りの安心・安全うちわを配付したほか、元日には「あけましておめでとうございます。今年も健康に過ごしましょう!」と、新年の挨拶も兼ねて訪問しました。
 高齢者は自治会に見守られていることで安心して暮らせるようになったほか、住民が近隣の高齢者を気にかけ地域全体で見守るようになったとのことです。

 

 

▲雪が降るなかの見守り訪問

 

▲相談先を書いた手作りうちわ

 

事例2 交流活動
『イベント企画交流会』~高齢者による自治会活動の活性化~

江別市大麻東町第三自治会

 

 

 江別市大麻東町第三自治会(103世帯)では、高齢者自身によって自治会活動を活性化して絆を深めるため、自治会高齢者の有志が「イベント企画交流会」を定期的に実施しています。
 1年目は、有志が高齢者宅を数回訪問して交流会の要望を聞き出し、その内容を反映させた交流会を企画し年5回実施。そのほか、高齢者宅を訪問する際に情報を集め、要援護者の状況が一目でわかるような福祉マップも作成し、孤立が心配されるひとり暮らしの高齢者等を重点的に見守りました。
 2年目は、交流会の回数を増やし、新しい企画も立ち上げたところ、参加者が増え活動が定着してきました。新たに、かるた大会等を行ったほか、市のスポーツ推進委員の協力を得て、室内版のカーリングゲームであるユニカール、的に向かって円盤を投げ込むフライングディスク等、高齢者が気軽に取り組めるスポーツを交流会に取り入れました。
 地域では少子高齢化がすすみ、自治会活動の担い手不足が課題となるなか、元気な高齢者有志が他の高齢者との交流を深め見守っていくことが、自治会全体の活性化につながったとのことです。

 

 

▲多くの参加があったかるた大会

 

▲気軽に取り組めるユニカール

 

事例3 交流活動
『福祉部会事業』~交流事業で高齢者の孤立を防ぐ~

帯広市西帯広連合町内会

 

 

 帯広市西帯広連合町内会(2,865世帯)では、地域の高齢者の孤立を防ぐため、福祉部会が世代間交流会や男の料理教室等の事業を年間通して開催しています。
 世代間交流会事業は、地域の児童保育センターと協力のもと複数回実施し、高齢者と子ども達が、紙芝居や百人一首、かるた遊びや工作などを楽しみ、高齢者がお手本を見せながら、子ども達に昔ながらの遊び方を伝えていました。
 また、普段あまり料理をしない男性高齢者の健康的な食生活を支えるため、男の料理教室を開催し、参加者は女性役員に教わりながら、地元の食材を使った炊き込みご飯や炒め物等に挑戦。できあがった料理をみんなで美味しくいただきました。
 さらに、福祉部会では、終活をテーマにした福祉講演会、高齢者福祉パークゴルフ親睦交流会等も実施しているほか、福祉部会の各事業に参加できなかった高齢者には、事業の内容が掲載された広報紙を持参して訪問、次回の事業への参加を呼びかけています。町内会では、高齢者が地域の方々と親睦を深め、住み慣れたまちで心豊かに暮らしていけるよう、年間を通した交流活動を続けていくとのことです。

 

 

▲子ども達に百人一首を教えました

 

▲男性が地元食材を使った料理を学ぶ

 

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