ひとりの不幸もみのがさない住みよいまちづくり全道運動 第33弾 

事例1 交流活動

『おしゃべりサロン・地域みんなで見守り活動』 ~住民の支え合いのために~

乙部町旭岱町内会

 

 

 乙部町旭岱町内会(41世帯)では、高齢者が住みなれた地域で住民と支え合って暮らせるよう、毎月1回、サロン活動と見守り活動を実施しています。
 サロン活動では、毎月十数名の高齢者が集まり、健康体操や小物づくり、ゲームや歌などで楽しんでいるほか、史跡見学や中学校の総合学習を利用しての交流会など、さまざまなメニューを企画し、参加者がサロンの内容に飽きないよう工夫しています。
 また、見守り活動は、毎月の広報紙配付時に班長が高齢者世帯を訪問し、世間話から「健康面に心配がないか」「認知症の兆候がないか」「日常生活で困りごとがないか」などを聞き取り、チェックシートに記録。普段と変わった様子があれば、地域包括支援センターなどに相談して情報を共有しています。サロンが高齢者の生きがいづくりと交流の場として定着し、さらに見守り活動を続けることで、活動にあまり関わりがなかった会員も隣近所の高齢者に気を配るようになるなど、地域で高齢者を支え合う意識が広まってきました。

 

 

▲テーブルゲームで盛り上がる

 

▲みんな笑顔で手拍子

 

事例2 在宅福祉サービス活動
『新平岡町内会高齢者見守り事業』 ~体制を整えてきめ細かな見守り~

清田区新平岡町内会

 

 

 清田区新平岡町内会(349世帯)では、高齢者への見守り体制を整えて継続的に実施するため、2年間の見守り推進事業を立ち上げ、きめ細かな見守り活動を行っています。
 1年目は、はじめに、個人情報取扱いの研修を受けたうえで、社会福祉協議会から65歳以上の高齢者の名簿の提供を受けて分析、民生委員児童委員も参加して「誰が・どこに・どのように住まわれているか」が一目でわかる地域福祉マップを作成しました。その情報をもとにして、見守り活動のすすめ方と組織体制を検討し、町内会役員・各班長・民生委員児童委員をメンバーとして、75歳以上のひとり暮らしの高齢者と要支援の高齢者を対象に、秋から見守り活動を開始しました。
 2年目からは、役員、各班長、民生委員児童委員がそれぞれ月1回、訪問日が重ならないように配慮しての見守り訪問を実施しています。3か月ごとに、町内会役員、民生委員児童委員、社会福祉協議会職員、地域包括支援センター職員が集まる見守り報告会を開き、日ごろの見守りの記録をもとに、高齢者の近況について情報を共有しています。健康面が心配なひとり暮らしの高齢者について、町内会が地域包括支援センターに相談した結果、デイサービスや配食サービスを利用して元気を取り戻した例もあり、見守り活動によって地域の福祉ニーズが見えてくるようになりました。今後は、冬期間に福祉除雪の対象者への声かけを行うことにしたほか、見守り活動をより広めていくため、町内会未加入者への対応も進めていきたいとのことです。

 

▲見守り報告会で情報を共有

 

事例3 ネットワークづくり
『緑町ふれあいネット』~毎週の交流と毎朝のラジオ体操~

深川市緑町東町内会

 

 

 深川市緑町東町内会(307世帯)では、高齢者の外出の機会を増やし、地域との交流を深めるため、行政や社会福祉協議会と協働で「緑町ふれあいネット事業」を実施しています。
 毎週月曜日に地域の会館に高齢者が集まり、囲碁・将棋・健康麻雀などを楽しんでいるほか、参加者がそれぞれ得意なものを教え合いながら、絵手紙・パッチワークなどの作品づくりにチャレンジしています。できあがった作品は、文化の日の前後1週間、「作品交流会」として展示され、毎週の作品づくりの励みにもなっています。なお、会館に来られない高齢者も見守るために、定期的な声かけ訪問活動のほか、自宅の電灯やゴミ出し等の生活状況の確認によるさりげない見守りを行っています。
 また、昨年度より、近くの公園で毎朝ラジオ体操会を行っており、今では散歩途中の地域外の方も加わり、30名くらいが毎朝集まっています。ラジオ体操が終わると、「また明日ね」と参加者が声をかけ合い、毎日の見守りに役立っています。町内会では、今後もふれあいネット事業を続けて高齢者を見守っていくとともに、これまでのメニューのほかに男の料理教室なども加えて、よりたくさんの高齢者が参加するよう工夫していきたいとのことです。

 

 

▲文化の日には自慢の作品を展示

 

▲毎朝のラジオ体操で互いの健康を確認

 

close