ひとりの不幸もみのがさない住みよいまちづくり全道運動 第36弾 

事例1 在宅福祉サービス活動

『あなたをみまもりたい(サポータークラブ)』

~ボランティアを中心とした見守り組織~

滝川市滝の川町第24区町内会

 

 

 滝川市滝の川町第24区町内会(145世帯)では、高齢世帯やひとり暮らしの高齢者の安全と安心を確保するため、ボランティアを中心とした、福祉活動を行う「あなたを見守り隊」を結成し、活動をしています。75歳以上の高齢者世帯、65歳以上のひとり暮らしの高齢者の方を対象として、サポーター(11名)が担当した方を訪問。日常的な見守りのほか、2か月に1回の資源回収時には作業を手伝いながらの声かけを行っています。
 また、胆振東部地震後には、対象世帯を訪問し、困ったことがないかの相談や、炊き出しの情報などを伝えながら、安否確認を行いました。
 サポーターは見回りで気が付いたことを見守り活動記録簿に記録し、対象世帯が長期で家を空ける場合はサポーターに連絡してもらい、町内会長を中心として情報を共有。関係機関との連携をはかるなど、町内会全体で、日常的な支援体制、見守り活動が定着してきています。
 今後はサポーターだけにとどまらず、隣近所でも対応できるように助け合える体制を作るように、町内会全体の取り組みに発展させていきたいとのことです。

 

▲おそろいのユニフォームで見守り

 

事例2 交流活動
『三世代交流と災害時要援護者支援』

~地域を愛し、助け合いや思いやりの心をはぐくむ~

当別町末広町内会

 

 

 当別町末広町内会(266世帯)では、高齢者や子どもたちが地域の人々との交流を深めながら、助け合いや思いやりの心をはぐくみ、地域で助け合える体制をつくるため、
 パークゴルフやジンギスカン交流会、防災訓練、三世代餅つき大会など、様々な事業を行っています。
 パークゴルフ・ジンギスカン大会では、高齢者も子どもも一緒になり、健康増進をはかり、昼食のジンギスカンを食べながら、世代を超えて楽しく交流ができました。
 震度6強の地震が発生したと想定して行われた防災訓練は、町の広報車を使い、避難を指示。自主防災組織役員の誘導で末広会館に避難を開始しました。また、民生児童委員・福祉委員が要援護者の自宅を訪問し、実際に避難を誘導することで、有事の際に助け合える体制を再確認しました。さらに当別町防災担当職員から、防災に関する講話を聞き、DVDを視聴後、おにぎりと豚汁の炊き出し訓練を行いました。参加者は自分の身は自分で守るだけでなく、防災について学習することで、要援護者を助け合う意識を持つことができました。
 三世代交流餅つき大会では、子どもたちが餅のつき方を学び、自分たちの作った餅をみんなで食べながら1年間の交流を振り返り、地域のみんなが楽しく過ごすことができました。
 このような年間を通しての様々な交流で、顔の見える地域づくりができ、防災訓練では、災害の起きる前、後の行動について学ぶとともに、要援護者への支援までの手順を再確認しました。今後は小、中学生の参加を増やし、餅つきなどを次の世代に教えていけるようにしていきたいとのことです。

 

 

▲新しい世代にも伝えたい

 

▲助け合って会館へ避難する様子

 

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