ひとりの不幸もみのがさない住みよいまちづくり全道運動 第37弾 

事例1 在宅福祉サービス活動

『福祉見守りボランティア事業“ご近所さん”』 ~地域みんなで見守る仕組み~

札幌市北区あいの里Cステージ町内会

 

 

 札幌市北区あいの里Cステージ町内会(140世帯)では、町内会住民が互いに協力し、高齢化する町内会会員が誰もが安心して暮らせることができる「町内会会員同士で互いに見守る仕組み」づくりである“ご近所さん活動”をはじめました。
 サポーターは、担当している要支援者からの要望に応じ、声掛け、電話、訪問などの日常の見守りや、生活する上でも困りごとに対する相談、ゴミ出しなどのボランティア活動を行い、毎月、その活動内容を取りまとめて、代表者に報告をしています。また、打合せ会議を年に数回開催し、日ごろの支援についての意見交換や情報を共有しています。
 町内会の広報紙には「福祉見守り“ご近所さん”コーナー」を設け、ご近所さん活動を周知し、町内会会員の高齢化が進むなか、支援を希望する方だけでなく、地域のみなさんの日常のさりげない目配りや気配りによる“気づき”(※最近姿を見ない、新聞や郵便が溜まっている、歩く姿が危なっかしいなどの異変サイン)で誰も孤立しない安心して暮らせる町内会をめざしています。
 今後は、サポーターの高齢化が進んでいることもあり、この“ご近所さん活動”の周知活動に力を入れ、新たなサポーターを増やしていきたいとのことです。

 

▲広報紙で地域のみなさんに“ご近所さん活動”を周知

 

事例2 在宅福祉サービス活動
『見守り・声掛け・助け合い活動』~すぐそばで支えてくれる人がいる安心を~

函館市高松町親交会

 

 

 函館市高松町親交会(207世帯)では、地域での孤立を防ぐため、介護・認知症予防のための健康づくり教室の開催のほか、年に数回イベントを開催することで、地域の住民同士の交流を深めています。
 介護予防のため、健康維持の向上を図り、健康づくり教室を年間22回開催し、健康体操を実施。定期的に体を動かすことが、介護・認知症予防につながっているだけでなく、体操後や休憩中には、健康問題だけでなく、日常生活での困りごとの相談や、特殊詐欺を防ぐために、「詐欺の電話がかかってきたよ。みんなも気をつけて!」と、防犯に関する心配事などを話すことで、振り込め詐欺を未然に2件も防ぐことができました。
 参加者からは、「みんなと集まって情報交換できるのが一番楽しい。近くに人がいてくれることのありがたさを感じる」との声があり、人と人とのつながりを感じる交流にもなっています。
 また、夏まつりや敬老祝賀会、日帰り温泉ツアーなどのイベントを開催することで、地元企業や地域住民との交流を深めるだけでなく、参加することが楽しみとなり、生きがいづくりにもつながっています。
 今後は、役員の高齢化が進み、参加者へのサポートが不十分になってきたので、新たな人材育成のほか、徒歩での参加が困難な高齢者の方の送迎するための経費確保などの課題解決にも力を入れたいのことです。

 

 

▲地域の活動が新聞で紹介されました

 

▲健康体操で心も身体もいきいきと!!

 

事例3 交流活動
『稲穂ふれあいサロン』~若い力を借りて交流を楽しみながら健康づくり~

岩見沢市稲穂町内会

 

 

 岩見沢市稲穂町内会(314世帯)では、ひとり暮らしの高齢者の閉じこもり防止や認知症予防のため、定期的な健康づくりの活動のほか、季節を感じる七夕まつりや、クリスマス会などのイベントを企画し、近隣の大学生にも参加してもらい、地域全体で交流を深めています。
 毎月第4水曜日に実施している稲穂ふれあいサロン活動では、岩見沢市オリジナル健康体操「ひゃっぴ体操」(※100歳まで健康でハッピーに過ごすためにつくられたオリジナル体操)や合唱、ゲームなどを行っています。岩見沢教育大学の先生や学生にもサロン活動に参加してもらい、椅子に座っての運動やゲームの進行等を指導してもらいながら、交流を深めています。また、夏休み期間には、ラジオ体操を実施し、三世代あわせて、多いときには80名以上が参加されています。
 また、年12回のサロン活動に休まれずに参加された方には、皆勤賞の授与式も実施。目標ができると参加者には大変喜ばれています。
 イベントだけの参加者も増えてきていることから、今後は、イベントごとに近隣同士で参加の声掛けを行い、無理をしない範囲でイベントの回数を増やしていきたいとのことです。

 

 

▲学生さんと一緒に「ひゃっぴ体操」で健康促進

 

▲サロンを一日も休まず皆勤賞。笑顔が増えます

 

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