平成24年度 事例 このような研修会が行われています 

災害図上訓練と津波避難訓練 ~大津波を想定して住民が高台へ避難~

小樽市高島町会

 

 

 小樽市高島町会(885世帯)では、7月20・22日の両日、大きな津波を想定した初の訓練を標高5メートル以下の地域の住民を対象に行いました。
 まず、20日の夜、約80名の住民が町内会館に集まり、災害図上訓練として、地図を囲んで高台までの避難経路を確認し合いました。翌々日の22日には、約200名の住民が実際に自宅から高台の6か所の避難場所へ移動する訓練を行いました。朝9時半に町会広報車1台と消防車2台が、「津波警報が発表されました。高台に避難してください。これは訓練です。」と知らせて訓練がスタート。標高20メートルの高島公園には車いすのお年寄りも含めて40名が28分で避難しました。住民からは「冬の避難が心配」との声が出ていました。

 

 

▲車いすは2人がかりで高台へ

 

▲地図を囲み高台までの経路を確認

 

防災活動研修会 ~専用袋による炊き出しとAEDによる救急救命講習~

白石区東札幌第五町内会

 

 

 白石区東札幌第五町内会(230世帯)では、町内会員63名参加のもと、災害に備えた炊き出しと救急救命講習を行いました。
 炊き出しは、災害により電気・ガスが寸断されたことを想定して、地域内の東札幌公園倉庫に常備している大鍋とプロパンのガスコンロを使って、災害時用の炊飯を体験しました。炊飯には、お湯の中でも有害物質を出さない強化ポリエチレン製の専用袋を使用しました。この袋の目盛りに合わせて洗米と水を入れ、袋の中の空気を抜いて輪ゴムで封止めし、沸騰したお湯を入れた鍋で30分煮たたせ、さらに30分蒸らして出来上がりです。その後、特設テントで、AED(自動体外式除細動器)を使用した救急救命講習を行いました。AEDについて、役員を務める医師がわかりやすく説明した後、参加者はダミー人形を使って、人工呼吸と胸骨圧迫、AEDの救命処置を体験しました。
 炊き上がったご飯は、同時に調理した豚汁とともに参加者に振る舞われ、出来具合をみんなで確かめ合いました。当日は、金魚すくい風おもちゃすくいや風船ダーツ等のゲームも用意され、たくさんの子ども達が参加して、災害時の訓練とあわせて交流を深めた一日となりました。

 

 

▲専用袋でご飯の出来上がり

 

▲力いっぱい胸部を圧迫

 

close