平成28年度 事例 このような研修会が行われています 

『避難所運営・高齢者支援研修会』 ~災害時の避難所生活に備える~

札幌市南区藤ヶ丘西町内会

 

 

 札幌市南区藤ヶ丘町内会(508世帯)では、地域の防災力を高めるため、避難所運営ゲーム(HUG・ハグ)と高齢者支援のための研修会を実施しました。
 HUGは、静岡県で開発された避難所運営を模擬体験するものですが、今回は積雪寒冷地の厳しい気候などを加えてつくられた北海道版のHUG「Doはぐ(ドゥハグ)」を使用しました。8名のグループに分かれた参加者は、「ペット連れの家族」「日本語がわからない旅行中の外国人」「車内避難の希望者」等、様々な事情の避難者をどこに誘導するのが適切か話し合いました。また、避難所の気温低下、各所からの安否確認、支援物資の配分、報道機関の取材等、避難所で想定される様々なできごとについても、どのように対応するかを議論しました。
 続いて、避難所での高齢者の生活を支援するための研修を実施。毛布を使って体全体をガウンのように包み込んで保温する方法、新聞紙を使ってスリッパを作る方法のほか、高齢者が避難生活を送るうえでの注意点等について学びました。最後に、非常食のワカメ入りアルファ米の調理を体験し、みんなで試食しながら研修会を振り返り、住民の防災意識を高める研修会となりました。

 

 

▲北海道版HUGのカード

 

▲新聞紙でのスリッパ作りを体験

 

『自主防災避難訓練』 ~隣接町内会との合同訓練~

白老町東萩野町内会ほか

 

 

 白老町東萩野町内会では、災害時に広範囲で連携した対応ができるよう、隣接する萩野昭和区町内会、萩野石山町内会と合同(3町内会で310世帯)で、避難訓練を初めて実施しました。
 訓練では、参加者は近隣の方と声をかけ合いながら、徒歩で避難所に向かいました。避難所では、煙の中での避難、消火器取り扱い体験、AEDを使った心肺蘇生法の体験等をとおして、災害時に自分の身を守り、身近な人を助けるための技術を学びました。
 続いて、最近起きた災害と災害備蓄品についての役場からの講話の後、「東日本大震災の被災より学ぶ~命を守る3点」について講座が行われました。講座では、①災害や事故への心の準備をする、②自分の命を自分で守ることが周りの人の命を救うことになる、③遠くの親戚より近くの他人(日ごろからお隣同士声をかけ助け合う)などの話がありました。訓練をとおして、住民は近隣町内会との連携の大切さを感じ、災害への心構えをもつことができました。

 

 

▲消火器の取り扱いを体験

 

▲災害から命を守るための講座

close