令和元年度 事例 このような研修会が行われています 

『東白石地区防火・防災訓練』 ~災害時に迅速で的確な対応を~

白石区東白石地区町内会連合会

 

 

 白石区東白石地区町内会連合会(6,729世帯)では、災害発生時に住民が迅速かつ的確に救急対応ができるように防火・防災訓練を実施しました。
 訓練は大きく個別訓練と総合訓練の2つに分けて行い、まず、個別訓練では、参加者が3班に分かれて、25分ごとに心肺蘇生訓練、応急担架作製・搬送訓練、応急措置訓練の3つの訓練を行いました。心肺蘇生訓練では、止まってしまった心臓と呼吸の動きを助ける「胸骨圧迫」と「人工呼吸」やAEDによる心臓の震えを取り除く「除細胞」の方法を学びました。応急担架作成・運送訓練として、身近なもので担架を作製し傷病者を搬送する方法を学び、応急処置訓練では、災害時の軽傷者に対する止血法や傷、やけど、骨折の手当の仕方を学びました。
 その後、全体で行った総合訓練は、大規模地震により建物が倒壊、生き埋め者が発生しているが、消防車や救急車が被災現場に来ることが出来ないという想定の中で、災害時要支援者の避難支援や生き埋め者の救出、重傷者判断、担架作製・搬送、応急処置訓練を行いました。
 消防車やレスキュー隊、救急車などの救助がこないことを想定した訓練により、「被災現場で住民が何をすべきか」を考えることができ、防災意識がより一層高まった訓練になりました。

 

 

▲大規模地震を想定した避難支援の様子

 

▲身近なもので担架を作製、搬送する方法を学ぶ

 

『避難所生活を体験してみよう!』 ~地域の防災意識を高め、「つながる」~

三笠市萱野連合町内会

 

 

 三笠市萱野連合町内会(52世帯)では、地域の防災意識の向上を目的に、避難場所に指定されている萱野中学校で、災害時を想定した宿泊体験を行いました。
 参加者は避難所生活にはどのようなものが必要か考え、毛布、寝袋、洗面道具などの最小限の荷物を持って、夕方17時半に避難場所の萱野中学校に集合。受付後には、応急処置の方法や、簡易担架の作製を学びました。夕食には三笠高校と自衛隊の炊き出しによるカレーライスを食べました。  
 その後、自衛隊による胆振東部地震の活動や各地での救援活動等の事例報告があり、手話の会による、簡単な手話を学んだあとは、避難所での宿泊を実際に体験するため、プライベートスペースづくりを行い、各自ダンボールベッドを作製。プライバシーがなかなか確保できない環境を、身をもって体験することができました。また、就寝の時間には電気を使わずに、発電機を使用し、22時に消灯となりました。
 翌朝は6時に起床し、体調のチェックを行い、ラジオ体操を実施。朝食には、三笠市消防署提供の保存食などを試食して、2日間の宿泊体験は終了しました。
 2日間の宿泊体験では、参加者が避難所での疑似体験を通し、様々な関係機関との関わりや協力をすることにより、それぞれの役割を理解でき、自分自身で何ができるのかを再確認しました。また、避難生活をより現実的に理解し、防災意識を高める機会となりました。

 

 

▲三笠高校と自衛隊の炊き出しによる夕食を試食

 

▲プライベートスペースづくりをして宿泊体験

 

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