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根室市千鳥町会(160世帯)は、平成16年度の本運動の実践地区として、毎月、会館で行われる食事会や親睦会に高齢者を招待する等、交流を通じた見守り・支えあい活動を展開しています。 そうした活動の中から、ひとり暮らしになっても住み慣れた地域で安心して生活していただくために実施した「防災の呼びかけ」と「災害時・日常時の安否確認や支援体制づくり」への取り組みをご紹介します。
千鳥町会では、大規模災害の発生に備えて、地域ぐるみの防災体制「自主防災組織づくり」にむけ、市と消防の協力による「防災教室」の実施、さらに、啓発のために婦人部と町内会役員とで高齢者世帯を一軒一軒訪問して「火災予防」を呼びかけました。 呼びかけ訪問の際に、ひとり暮らしの高齢者や高齢者世帯の状況を聞き取り調査して世帯状況を把握し、その結果をもとに、町内を5つに分けて班長を置き、「自主防災組織づくり」とあわせて「災害時の高齢者支援体制」を整備しました。さらに、ひとり暮らしの高齢者の安否確認や日常生活での支援体制を確認しあいました。
石狩市花川ニータウン町内会(122世帯)は、平成15・16年度の本運動の実践地区として、「高齢者買い物サービス」を平成15年11月から実施しています。 買い物サービスの利用は、身体が不自由で体調がすぐれない方、高齢で買い物が困難な方、自家用車がない方、担当部長が必要と認めた方等、いずれかの条件に該当する方を対象としています。 買い物サービスは、町内会の方々に自家用車を提供してもらい、生活福祉部と女性部が付き添い、生活必需品がそろう大型店に買い物に行きます。夏は集会所に集合してもらい、帰りは自宅まで送ります。しかし、冬は雪で足元が危ないので、自宅まで送迎します。毎年、年末の買い物サービスがとても好評です。 参加者からは「ありがたいです。みんなと一緒におしゃべりしながらの買い物はとっても楽しいです。」と、明るい声が返ってきました。 買い物サービスは、平成15年度に5回、16年度には9回実施しました。 「迷惑をかけるから・・」と遠慮される方がいますが、いつかは参加していただけると思い、サービスを継続していく予定です。
新冠町本町自治会は(92世帯)は、平成17年度の本運動の実践地区として、75歳以上の高齢者を対象にした健康支援と食事会に取り組んでいます。高齢者から「認知症になりたくない。いつまでも元気で子どもや孫に迷惑をかけずに生活したい。」との声を受け、9月27日、35名の参加のもと、脳神経内科医師による「認知症にならないために」と題した講話と町保健師による参加者の血圧測定と健康相談の後、和やかな食事会を実施しました。講話では、認知症になりやすいタイプや予防策を学び、脳を活性化させるため、実際にドリルを使用して計算や読み書きをしました。参加者からは「とても参考になりました。認知症にならにように脳の活性化を心がけていきたい。」との感想をいただきました。
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