釧路市治水町内会

 釧路市治水町内会(206世帯)は、平成18年度の本運動の実践地区として、地域の高齢者を孤独から守るために 「花を植えよう運動」や「お楽しみパークゴルフ」等の取り組みで高齢者との交流を深めています。
 その中から、地域の高齢者に協力してもらいながら、長年手付かずだった公道の花壇をみんなできれいにするために 実施した「花を植えよう運動」の様子をご紹介します。
 この運動は、6月11日、高齢者24名と協力者7名の参加のもと実施されました。花壇作りは、まず、高齢者の知恵と 経験を活かした指導により、12ヶ所の花壇の雑草を掘り起こし、その後、施肥をして花の種や苗を植え、周囲を竹と ビニールテープで囲いました。作業は、スムーズに進み、一日で荒れていた花壇がきれいに生まれ変わりました。
 完成した花壇は、お花を楽しめる10月まで、近所の高齢者10名ほどが草取りや水遣りを行い、新たな交流の場として 地域のみなさんに大変喜ばれています。今回の花壇作りが好評でしたので、これから町内の残り40ヶ所の花壇づくりが予定されています。


▲雑草の掘り起こし ▲見事に完成した花壇



北見市緑町緑友町内会

 北見市緑町緑友町内会(137世帯)は、平成18・19年度の本運動の2年指定の実践地区として、ひとり暮らしの高齢者や 障がい者等を地域で支えあうために、福祉推進部等が中心となり、住民の台帳整備や福祉マップの作成、除雪活動等、 様々な助け合い活動を展開しています。
 その活動の中から、子どもから高齢者まで一堂に会して交流を深めた「ちびっこ&ジバふれあい広場」の一日をご紹介します。
 ふれあい広場は、10月8日、緑児童センターにおいて、午前10時から高齢者21名と子ども20名の参加のもと開催されました。 午前は、大人から子ども達へ絵本の読み聞かせや紙芝居、手品が披露され、午後は、北見警察署の方を講師にみんなで防犯ベルの 使い方や不審者への対応を実演で学び、被害防止の意識を高めました。その後、子どもと高齢者が一緒になって、けん玉、おはじき、 こま、しゃぼん玉などの昔ながらの遊びを楽しみ、子ども達はおじいちゃん、おばあちゃんに遊び方を教わりながら、少しずつ上手にできるようになりました。 最後に、参加者全員で玉入れやじゃんけんゲームをして盛り上がり、15時の終了時間まで会場には笑い声があふれ、子どもから高齢者まで、 楽しいふれあいの一日となりました。

▲楽しい紙芝居の様子 ▲手品に真剣なまなざしの子ども達



上富良野町西富区住民会

 上富良野町西富区住民会(295世帯)は、平成17・18年度の本運動の2年指定の実践地区として、地区福祉委員などを中心に、 2年間を通じて、ふれあいサロンや福祉懇談会の開催、高齢者世帯の調査など、地域で高齢者を支えあうための各種事業に取り組んでいます。
 その中から「ふれあいサロン」と「福祉懇談会」の取り組みについてご紹介します。「ふれあいサロン」は、家に閉じこもりがちな高齢者の 交流の場として、地域内の70歳以上の高齢者を対象に年3回開催しています。サロンでは、ボランティアが高齢者の嗜好に合わせた昼食を用意し、 ゲームや演芸、ボールを使った健康教室、ラベンダー畑のバス見学も行われ、毎回、皆さんに楽しんでもらうためのサロンが企画されています。 サロンの回数を重ねるごとに、家に閉じこもりがちだった高齢者の方々が明るくなり、笑顔で挨拶を交わす姿が見られるようになりました。
 また、「福祉懇談会」は、福祉推進委員、町内福祉係、民生委員児童委員、住民会役員がメンバーとなり、ふれあいサロンや敬老会への 呼びかけをはじめ、地域の高齢者についての情報交換や高齢者が抱える問題等を話し合うために、年3回開催しています。懇談会では、住民会が 独自に調査した高齢者名簿を活用して情報交換をしています。その結果、現在、施設入所や入院中の方、災害時の避難や行事参加の際に介助が 必要かどうかなど、高齢者の状況や課題を把握できるようになりました。西富区住民会では、今後もふれあいサロンと福祉懇談会を継続 開催して、地域で高齢者の皆さんを支えていく予定です。

▲ふれあいサロン「ボールを使った健康教室」 ▲福祉懇談会の様子