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登別市若葉町内会(210世帯)は、平成17・18年度の本運動の2年指定実践地区として、福祉部などが中心となり、
ひとり暮らしの高齢者の日頃の見守りとあわせ、日常生活の中で抱える問題を少しでも解決できればと願い、家庭訪問を行っています。
家庭訪問は、福祉部員と協力者の方が3グループに分かれて担当し、対象者11名のお宅を週2回訪問した際に「困っていること」
や「してほしい事」などを聞いて、民生委員や福祉部長に報告します。その後、必要に応じて、高齢者が1人ではできない庭木の剪定や冬囲い、
除雪等の作業に取り組んでいます。特に、除雪作業は、大雪に見舞われ12月から2月まで何十回と出動したこともありましたが、
近所の方々からの「ご苦労さまです。」や高齢者からの「ありがとうございます。」との声が活動する福祉部員の励みになりました。
また、こうした活動のほかに、手づくり料理での食事会や保健師による健康相談などを取り入れた月1回のいきいきサロンを開催して、
高齢者同士の親睦を深めるとともに、閉じこもり防止や健康維持につなげています。さらに、年4回の福祉だよりの発行では行事案内などのほかに
「振り込め詐欺」や「悪質商法」等の被害防止を呼びかけるなど、高齢者の方々が安心して暮らせるように見守り活動を展開しています。
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▲冬囲いをする副会長さん |
▲いきいきサロンでの食事会 |
恵庭市恵み野東町内会(1,187世帯)は、本運動の実践地区として、70歳以上の高齢者等を対象に町内会福祉部が中心となり、
ふれあい交流活動を展開しています。交流事業は、三世代交流の「お茶を飲む会」、七夕やクリスマスなど季節に合わせた
「ふれあいの集い」など。こうした行事の案内も掲載した福祉だより「ふくちゃん」は定期的に発行し、高齢者宅へ声をかけながら届けています。
12月に開催した「ふれあいの集い〜クリスマス会」は、楽しい演奏のプレゼントのほか、松ぼっくりと南天の実を使ったリースづくり、
そば打ち体験などが行われ、子どもから大人までみんなでクリスマスを楽しみました。参加された高齢者の方から、
「ふれあいの集いはみんなとおしゃべりができてとっても楽しい。」と満面の笑みがかえってきました。
壮瞥町南久保内自治会(100世帯)は、平成17・18年度の本運動2年指定の実践地区として、
増加傾向にあるひとり暮らしの高齢者を地域のみんなで見守ろうと、
社会体育部が中心となって映画鑑賞会による高齢者と子どものふれあい交流活動に取り組んでいます。
映画鑑賞会は、たくさんの人に関わってもらうように、担当者は毎回入れ替わることとしました。
担当者はチラシを作成して呼びかけ、小中学校にはスクリーンやDVDプレーヤーなどの機材の借用とあわせて、
子ども達が見たい映画のアンケート収集や鑑賞会への声かけに協力してもらいました。1年目の鑑賞会は3回開催し、
「北の零年/吉永小百合主演」や「アンドレ/少女とアザラシの物語」などを上映し、子どもから高齢者まで様々な世代で楽しみました。
鑑賞後は、映画の感想を語り合い、帰る頃には参加者みんなが顔見知りになっていました。2年目は、回数を増やして5回開催し、
「ALWAYS 三丁目の夕日/西岸良平原作」や「子ぎつねヘレン/視・聴・嗅覚を失った子ぎつねヘレンと少年の物語」
などの上映が好評でした。また、鑑賞後は感想を語り合うほか、高齢者から昔話や遊びを教わり、カーリングゲームなどを楽しみ、
より一層交流を深めることができました。こうした交流を通じて、お互いが顔見知りとなったことで、
日常的な声かけやあいさつを交わす機会が増えてきました。
今後も、この事業で深まった「顔見知り」の関係を大切にして、地域住民が一体となったまちづくりをめざしていきたいと思います。
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