八雲町山越地域町内会

 八雲町山越地域町内会(150世帯)では、ひとり暮らしの高齢者に安心して生活を送ってもらおうと、高齢者の世帯調査と見守り活動に取り組んでいます。
 まず、福祉部員が分担して70歳以上のひとり暮らしの世帯を一軒一軒訪問のうえ、緊急時の連絡先や現在の健康状態、困り事等を聞き取りました。聞き取った内容は、「地域助け合いカード」にまとめ、見守りや支援を必要とする高齢者世帯ごとに、民生委員の協力を得て「ご近所見守り支援者」を選びました。
 支援者には、電話機のそばに置けるようにケースに入れた「緊急連絡先一覧表」を配布して見守り等の協力をお願いし、遠くに住む高齢者の家族には、緊急時に対応する町内会担当者と見守り活動をお知らせしました。この取り組みは、ひとり暮らしの高齢者にとって、安心という地域からの贈り物となっています。
 今後、「緊急連絡一覧表」は定期的に更新し、高齢者を地域ぐるみで見守る活動は、継続して取り組まれる予定です。

▲「地域助け合いカード」 ▲遠くに住む家族にあてた葉書



津別町共和第4自治会

 津別町共和第4自治会(91世帯)は、平成20年度本運動の実践地区として、65歳以上の高齢者を対象に様々なふれあい交流活動に取り組んでいます。
 その中から、自治会役員が中心になって開催する「ふれあいいきいきサロン」の取り組みをご紹介します。
 昨年9月16日に行われたサロンでは、町包括支援センターの職員に「健康のために体を動かそう!」をテーマにお話いただき、いつまでも元気に過ごすための生活習慣について学び、軽い体操で体をほぐしました。また、今年1月18日に行われたサロンでは、町の保健師に「認知症を正しく知ろう!」をテーマにお話いただき、ビデオを見ながら認知症に対する理解を深めてもらいました。
▲健康のために体を動かそう!
 このように、ふれあいいきいきサロンでは、毎回、健康をテーマにしたお話の後、ゲームや食事で楽しいひと時を過ごしてもらい、高齢者の仲間づくりの場となっています。
 さらに、サロン開催にあたり、毎回、自治会役員が高齢者世帯を訪問し、一人ひとりに案内文書を手渡しながら、気になることや心配ごとに耳を傾けているので、日常生活の見守りにつながり、安心の輪を広げています。




釧路市鳥取北町内会

 釧路市鳥取北町内会(200世帯)は、平成20・21年度の本運動の実践地区として、安心・安全な地域づくりを目的に、「子どもの安全を見守り隊」を結成しました。見守り隊の結成にあたり、町内会員に回覧物と一緒にボランティア募集カードを入れて隊員を募集したところ、20名の見守り隊員が集まりました。
 見守り隊は、地域の小中学校やPTAの協力のもと、登下校時には通学路で交通安全指導を行い、放課後には地域内の児童センターや公園などのパトロールを通年実施しています。また、4月〜11月には月一回の通学路のゴミ拾い、冬の降雪時には通学路の除雪を行っています。
 こうした見守り隊の取り組みに対して、PTAや地域の方々からは「子どもたちが、自分からあいさつをするようになった。」「子どもたちの交通マナーが良くなった。」などの感謝の声が寄せられています。
▲子どもたちとすっかり仲良し!
 また、見守り隊員と子どもたちが顔見知りになり、道を歩いているとお互いにあいさつを交わすようになりました。見守り隊のパトロールが地域の目となり、不審者を寄せつけない安心・安全な地域づくりにつながっています。
 現在、見守り隊員は高齢者がメインとなっているので、今後は子どもたちの親にも積極的に参加を呼びかけて、活動を継続していく予定です。