妹背牛町1区20町内会

 妹背牛町1区20町内会(66世帯)では、高齢者から青少年まで老若男女17名をメンバーとした「地域づくりプロジェクト委員会」を平成19年に立ち上げ、地域づくりのための各種事業を展開しています。同委員会では、ひとり暮らしの高齢者や高齢者夫婦世帯を対象に、万が一の時、スムーズに対応できるように緊急連絡カードを作成しました。
 カードの表面は、暮らしのお助けカードとして、緊急通報の仕方や振り込め詐欺等の対処方法が記載され、裏面は、緊急連絡情報カードとして、親戚などの緊急連絡先、病歴や使用薬、かかりつけ病院、健康保険番号等の個人情報が記載されています。プラスチックボトルにカードを入れ、冷蔵庫に保管する事例が多い中、緊急通報等がすぐできるように、A3サイズのプラスチックフレームに表面が見えるように入れて、電話機のそばに置いてもらいました。裏面は、個人情報保護のため密封されていますが、緊急時に両側の留め金を引くと、個人情報を取り出せるように工夫しています。
 カードを作成するにあたり、委員が各世帯を回って緊急時の対応を詳しく説明したため、普段は顔をあわせることのない高齢者との会話のきっかけにもなりました。


▲A3のフレームに入れた
暮らしのお助けカード(表)
▲留め金を引いて取り出す
緊急連絡情報カード(裏)



小樽市赤岩町会

 小樽市赤岩町会(1,624世帯)では、地域内に特別養護老人ホームや保育所があることから、災害時の高齢者支援や子どもの防犯活動などの見守り活動への取り組みが積極的で、様々なボランティア活動への参加意識の高い方々が多く居住されています。 こうした背景から、平成14年に会長が中心になって、「ボランティアグループ赤岩」という高齢者の配食サービスのための組織を立ち上げました。メンバーは町会役員の方々がメインです。配食サービスは、小樽市社会福祉協議会との連携事業で、サービスが必要な65歳以上の高齢者29名の方々に、週1回、金曜日の夕食を届けています。  この活動は、食事を届けるだけではなく、高齢者世帯への声かけ、見守り、安否確認という大事な役割を担っています。  活動を開始して10年目。高齢者の方々からは「毎週、金曜日のお弁当とおしゃべりを楽しみにしています。」「困った時、相談に乗ってくれるので心強いです。」という声が聞かれました。この配食サービスを通じて、町会として地域内の高齢者の状況を把握することができ、高齢者に優しい地域づくりに繋がっています。

▲配食サービスで見守っています



中標津町東中町内会

 中標津町東中町内会(781世帯)では、子どもから高齢者まで3世代交流を目的として、8月6日に「流しそうめん大会」が73名参加のもと行われました。
 この大会は、町内会が中心となり、ひとり暮らしの高齢者を支える「東中なかよしサロン」と児童館の子どもたちとの交流事業「なかよし菜園」の収穫、さらに町内会周辺の「花だん整備」とあわせて行われ、今年で3回目の実施となります。
 当日は、町内会館前に数十メートルにわたる竹製の樋(とい)が設置され、その両側に分かれて、流れてくるそうめんをみんなですくって食べました。天候にも恵まれ、和気あいあいとした雰囲気のなか、子どもたちの歓声に包まれ、会場は大いに盛り上がりました。 また、会館の中では、子どもから高齢者まで楽しめる健康体操や、子どもたちによる合唱が披露され、お互いに「顔を覚える」「声をかける」「見守る」を目標にした、3世代の交流を深めることができました。

▲みんなで楽しんだ流しそうめん
▲両腕をぐっと上げて健康体操