本別町栄町自治会

 本別町栄町自治会(178世帯)では、高齢化の中、住民が病気を予防して元気に暮らせるように、介護予防教室と男の料理教室を定期的に開催しています。
 介護予防教室では、保健師さんの協力により、高血圧や糖尿病の方が脳梗塞や脳出血を起こすことが多いため、バランスのとれた食事と定期健診が大切なことを学びました。 その後、簡単に筋力を鍛えることができる介護予防体操をみんなで行いました。
 男の料理教室では、普段料理をしない男性参加者が、手こね寿しや天ぷらの調理に挑戦。段取りなどに苦労しながら、できあがった料理に舌鼓を打ちました。当日は30〜60歳代の男性が参加して、料理を作る楽しみを味わうとともに世代間交流の場にもなりました。

▲ゴムチューブを使って介護予防体操
▲できあがりが楽しみ!男の料理教室



当別町六軒町町内会
 当別町六軒町町内会(279世帯)では、ひとり暮らしの高齢者等が地域で安心して暮らしていけるように町内会の有志で「ふれあいの会」を結成して、お互いの顔が見える関係づくりと助け合いの体制づくりに取り組んでいます。
 その中から、10月7日に開催された「ふれあい交流会」では、長寿をお祝いする会として手作りのお赤飯が振る舞われ、参加された方々は昔話に花を咲かせながら交流を楽しみました。合わせて、ふれあいの会のメンバーが練習を重ねたアンパンマンの劇が披露されると、会場から大きな歓声と笑いが起こり、皆さん童心にかえって楽しんでいました。参加された方からは「こんなに笑ったのは久しぶり。」「お赤飯がうれしかったです。」などの感想をいただきました。

 また、交流会では、町が全世帯に配付した「医療情報キット」の説明があり、もしものとき、駆け付けた近隣住民や救急隊員に自分の状況を知ってもらうため、持病や緊急連絡先等を記入したカードを容器に入れて冷蔵庫に備えてもらうよう呼びかけました。
 なお、交流会に参加できなかった方々には、後日、ふれあいの会のメンバーが、お赤飯にメッセージカードを添えて、健康状態を確認しながら一軒一軒訪問しました。 ふれあいの会では、これからも高齢者が孤立しないようにお互いの顔が見える活動を展開していく予定です。
▲冷蔵庫のポケットに医療情報キット
衣装も手作りのアンパンマン劇
▲参加できなかった方にはお赤飯を届けました



美幌町元町自治会

 美幌町元町自治会 (488世帯)では、認知症等の徘徊によって行方不明になった高齢者を地域ぐるみで捜索しようと、自治会たすけあいチームに捜索チームを結成しました。捜索チームは一班3〜4名編成で10班36名で構成されています。
 捜索エリアは、元町自治会を10地区に班割りして、一班が徒歩30分で捜索できるように設定し、大事な初動捜索に力を入れることとしました。
 美幌町では、平成24年8月に「美幌町認知症高齢者等SOSネットワーク〜つなぐねっとびほろ(※)」が関係団体で組織されており、元町自治会の捜索チームはSOSに対応する実行部隊第1号になるそうです。
 元町自治会では、11月24日、チームが効率的に捜索活動にあたるための訓練として、自治会内にある認知症高齢者のグループホームと合同で捜索模擬訓練を実施しました。
 当日は、グループホームの入居者2名が行方不明になったとの想定で、まず、グループホーム施設長が自治会長へ捜索依頼の連絡を入れます。捜索依頼を受けた自治会長は、副会長と分担して連絡網により10班の捜索チームリーダーへ捜索開始と不明者の特徴等を 電話で伝えます。捜索チームメンバーは緑のベストを着て一斉に捜索を開始。予定通り30分以内に不明者は発見されました。発見の連絡は自治会長へ、そして会長から全班に周知して訓練は終了しました。
 この訓練の後、美幌町認知症高齢者等SOSネットワークから行方不明の捜索依頼が2件あり、捜索チームが実際に対応しました。
 元町自治会では、認知症の高齢者が地域で安心して暮らし続けられるよう、チームメンバーをさらに募りながら、今後も継続して活動を展開していく予定です。

※美幌町認知症高齢者等SOSネットワーク「つなぐねっとびほろ」とは
 美幌町認知症高齢者等SOSネットワークとは、認知症高齢者等が行方不明になり、美幌警察署に捜索願いを提出された家族や介護者等の申し出により、地域の関係機関及び協力者にメール等を通じて、行方不明者の特徴などの情報を配信し、地域ぐるみで早期発見するシステムです。行方不明者が発生した場合は、行方不明者の情報が役場から関係機関にメールやFAXで送られます。
▲緑のベストを着た捜索チームのメンバー
▲1班3〜4名で担当エリアを捜索