登別市柏木町内会

  登別市柏木町内会(700世帯)では、福祉部員と 高齢者が中心となって、毎週木曜日に、子育てサロ ンを開設しています。
 サロンは、就学前児童の子育てに悩む親のために、 親子で集まってもらい、年間を通して、季節ごとの 様々な行事で、子どもたちや親とふれあい、交流を 深めながら、子育てのサポート役となっています。 春にはひな祭りと節句、夏には流しソーメン、秋に は公園散策や文化祭への参加、冬にはクリスマス会 など四季折々の行 事が組み入れられ、 高齢者の知識と経 験が活かされてい ます。普段、お年 寄りとふれあう機 会の少ない子ども たちにとって、サロ ンの行事は貴重な 経験につながって います。参加 親子は、今で は市内全域 から集まる ようになり、 毎週、笑顔 と笑い声が サロンいっ ぱいにあふ れています。

▲かぶとを被って節句をお祝い
▲流しそーめんに挑戦



小樽市豊川町会

 小樽市豊川町会(361世帯)では、ひとり暮らしの高齢者の方々が孤立しないように、女性部が中心となり、近隣の高齢者が気軽に集まり交流できるサロン「喫茶和み」を毎月第3土曜日に開催しています。3年前に約20名の参加で始まった喫茶和みは、現在では毎回約40名が集まり、100円の参加費でお茶とお菓子がふるまわれ、カラオケやゲームを楽しみながら交流を深めています。
 ここでは、39回目となった今年8月のサロンの様子をご紹介します。はじめに、喫茶和みを運営する女性部長から「みなさんようこそ!お変わりありませんでしたか」と挨拶。そして、喫茶和みの主題歌と、おたる潮まつりに合わせておたる潮音頭と北海盆唱をみんなで歌いました。その後は、誰でも気軽に楽しめるメニュー、ロープを使って身体に負担をかけずに伸びをする「簡単ストレッチ」、鍋にお手玉を投げ入れて点数を競う「キッチンゲーム」、ダンス曲と民謡の9曲が順に流され気に入った曲に合わせて自由に踊る「和洋舞踏パレード」などが用意されていて、参加された方々は思い思いのメニューを楽しみました。おわりは「今日の日はさようなら」を歌い、女性部長から「また来月お会いしましょうね」との挨拶でお開きとなりました。

 参加されたひとり暮らしの女性は「おしゃれをしてここに来るのが一番の楽しみ」と笑顔を見せてくれました。女性部長は「サロンを休むことなく続けられたのは、参加してくれる高齢者の笑顔のおかげ。これからも参加者と運営者がともに楽しめる場であり続けたい」と話し、今後は参加されない高齢者や隣接する町会にも参加を呼びかけていきたいとのことでした。
おたる潮音頭をみんなで歌いました
▲2月には節分で鬼のお面づくり



新冠町中央自治会

 新冠町中央自治会(205世帯)では、11月9日、高齢者の交通事故を防いで、元気で健康に暮らし続けられるように、健康・交通安全教室を実施しました。
 はじめに、保健師さんからこれから流行するインフルエンザについて説明があり、高齢者がインフルエンザに感染すると重症化しやすいこと、予防には「マスクの着用」「手洗いやうがい」「乾燥を防止」「ワクチン接種」が有効であることなどが紹介されたほか、十分な睡眠、バランスのよい食事も大切との説明でした。続いて、歯科衛生士さんより食べ物を噛んで飲み込む力が低下すると窒息や肺炎の危険性が高まるとの説明があり、口の機能低下を予防する嚥下体操を参加者全員で行いました。
 その後、警察署員より交通安全と振込詐欺防止の説明がありました。高齢者の交通事故は、夕暮れ時の道路横断中が最も多く、高齢者は加齢による反応能力の低下を自覚できないことと、安全確認を十分しないで危険な道路横断をすることが事故の大きな原因との説明でした。また、多発する振込詐欺の被害に遭わないよう注意があったほか、銀行員や警察官を装って口座番号と暗証番号を聞き出し、預金を不正に引き出された被害事例が紹介され、少しでも怪しいと感じたら一度立ち止まり、周囲に相談することが大事との呼びかけがありました。
 その後の昼食会では、「インフルエンザの注射に行ってる?」「口の体操は結構難しかったね」など、参加者同士の会話がはずんでいました。
▲嚥下体操で噛んで飲み込む力を維持
▲交通事故と振込詐欺に注意しましょう