平成14年度町内会活動実践者研修会は平成14年8月9日、札幌市において、道内各地から約50名の参加を得て実施されました。
 本研修会は、昨年に続き、様々な町内会の活動場面での実践者研修会として実施し、本年は、住民のニーズに応え、地域により密着した活動の展開をめざし、町内会活動における調査活動のすすめ方を学びました。研修会は、実践報告、講義、演習の内容で行われました。
以下、講義の概要をご紹介します。

講義「はじめてでもできるアンケート調査」―作成から集計・活用まで―
講師 神谷憲一氏(北海道総合研究調査会・略称:HIT・調査部研究員)

 雑誌の読者アンケート、5年に1度の国勢調査等、私たちの身近なところにアンケートがあります。
アンケート調査とは、課題を解決するために質問をして、データを収集し、データを分析することで問題解決に役立つ情報を拾い出すものと定義づけられます。
調査の流れは、図1のとおりで、調査方法には、郵送調査、留置調査、面接調査などがあります。次に、全世帯・高齢者世帯など誰が調査対象かを設定します。調査票は、@課題から調査項目を考え (図2)、A調査項目から質問項目の形にし、B調査票の形を整える (図3)の順に作成します。回収後、調査データの分析は、単純集計、クロス集計があり、方法は、手計算での分析、パソコンのエクセルを使っての分析方法等があります。調査結果は、結果と推測を明確にして、グラフや表を利用し、みんなにわかりやすく伝え、今後の活動のために活用して下さい。効果的な調査方法としては、3年おきに同じ調査をする定点調査、他地域との共同アンケートなどがあります。