はじめに、手稲区稲穂連合町内会から、隣接する金山連合町内会と組織した活性化推進委員会による災害時の避難所運営について報告がありました。活性化推進委員会では避難所運営規約・細則を制定、避難所開設が必要となった場合に運営委員会を設立し、総務、広報、食料等の7つ以上の部会を設け役割分担をするほか、避難者名簿の作成、食料等の救援物資の手配、相談窓口の設置、ペットの同伴や勝手な煮炊きの禁止、トイレ、ゴミ捨て場の指定等について定めているとのこと。さらに、HUG(ハグ)※を実施して、災害発生から避難者受入れまでを「避難者の誘導」「ライフラインの確認」「避難スペースの設定」「避難者受付・運営本部の編成」「避難者への個別対応」の5項目に分け、避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくか模擬体験したことが報告されました。
その後の意見交換では、避難所へのテントの持込み対応等が協議されたほか、要援護者を支援するためには住民の支えあい意識を高めることが重要との意見が出され、さらに、要援護者の名簿とマップを作成し、町内会、行政、消防、警察が訓練に活用している事例が紹介されました。
※HUG(ハグ)・・・避難所運営ゲーム。平成19年に静岡県が図上訓練の一種として開発したもので、避難者の事情に応じた避難所の区画割り、仮設トイレや炊き出し場所等の設定のほか、避難所生活でのトラブルも想定して議論し、避難所運営を学ぶ。 |