北海道町内会連合会　正会員組織データベース

　北斗市は、2006年（平成18年）2月1日に、上磯町と大野町が合併して誕生した北海道内で35番目の市です。市名は、両町の輝かしい2つの星が1つの北斗をつくり上げ、立派なまちづくりを進めていこうという願いが込められています。
　市内には、日本で最初に創設された男子トラピスト修道院である「厳律シトー会灯台の聖母大修道院」があり、赤レンガ造りの建物やルルドの洞窟などが観光名所となっています。修道院で作られるトラピストバターやクッキー、バター飴、ジャムなどは、北海道を代表する観光土産品として知られています。
　北斗市は、津軽海峡に面しており、豊富な海産物に恵まれています。特に、ホッキ貝は地元の漁師が「ほっき突き」と呼ばれる独特の漁法で一つずつ手作業で採取しており、刺身やバター焼き、ホッキご飯、カレーライスの具など多彩な料理に利用されています。また、峩朗（がろう）カキは、峩朗鉱山から流れ出るミネラル豊富な海水で育てられ、プリンとした濃厚な味わいが特徴です。さらに、海峡わかめや海峡ふのりなども特産品として知られています。
　農業も盛んで、大野平野を中心に北海道水田発祥の地として知られています。主な農産物には、北海道立道南農業試験場で育成された米「ふっくりんこ」があり、ふっくらとしたやわらかさが特徴で、2014年産「米の食味ランキング」で最高評価の「特A」を獲得しました。また、長ネギやトマト、イチゴ、軟白ネギ、北海ウド、ホウレンソウなど多種多彩な作物が栽培されています。特に、北海ウドは旧上磯町の農家が北海道で初めてハウス栽培に成功し、現在ではブランド品として知られています。
　近年、北斗市ではブドウ栽培とワイン醸造が盛んに行われ、地域の新たな特産品として注目を集めています。2018年に開園した「グランポレール北海道北斗ヴィンヤード」では、シャルドネやメルローなどの品種が栽培され、2022年には初収穫のシャルドネを使用したファーストヴィンテージワインが限定発売されました。また、2024年には向野地区に「トロッコ」のワイナリーが完成し、年間約2万本の生産を見込んでいます。これらの取り組みにより、北斗市はワインの産地としても注目されています。
　2016年（平成28年）3月には、北海道新幹線の新函館北斗駅が開業し、交通の便が向上しました。市内では、法亀寺のしだれ桜、大野川沿い桜並木、松前藩戸切地陣屋跡桜並木など、桜の名所が点在し、毎年4月中旬以降には「北斗桜回廊」としてライトアップイベントが開催され、多くの観光客が訪れます。
　北斗市は、豊かな自然と歴史、そして農水産物に恵まれた魅力あふれるまちです。ぜひ一度お越しいただき、その魅力を体感してください。